事業承継

Business succession

007_「想いをつなぐ、事業承継のカタチ」

事業承継とは、
「会社がなぜ存在するのか」
という根本を問い直す時間

心にゆとりのある暮らしサポート企業

株式会社大久保硝子店は、大正8年に創業し、山形の風土と共に歩んできた建築資材販売会社です。創業から100年を超える歴史の中で、ガラスや窓といった暮らしに欠かせない製品を届けてきました。現在は、「心にゆとりのある暮らしサポート企業」として、ただモノを売るのではなく、住まいの中に“幸せと楽しみ”をつくることを使命に掲げています。
私自身は、その5代目として、家業から企業へと進化させるべく、事業承継の道を歩んでいます。

“何を残し、何を変えるか”

大久保硝子店の事業承継は、いわゆる「親族内承継」です。ただし、単なるバトンの受け渡しではなく、“何を残し、何を変えるか”を常に考えながら進めてきました。
これまでの歴史の中でも、硝子という商品をお客様を変化させながら商売をしてきました。近年の外部環境は、新築住宅の着工数は年々減少し、市場は縮小しています。人口減少、価格高騰、生活者の価値観の多様化など、これまで通りのやり方では通用しない時代に入っています。
だからこそ私は、「持続的に選ばれる会社」になるために、自ら提案し、顧客の課題を解決する営業スタイルへと会社を変えていこうと決意しました。

「長年の商習慣、社員の価値観、組織の仕組み」
を変えていく難しさと「同友会」の救い

ただ、それは簡単な道ではありませんでした。長年の商習慣、社員の価値観、組織の仕組み。変えるには、膨大なエネルギーが必要でした。そして、会話不足による父との対立や、古参の社員さんとの退職など、新しく変わることがとても大変なことだと思いました。そんな中出会ったのが、同友会でした。経営指針書を作り、「何のために行うか」を考え、そして歴史に感謝することを学びました。そこから社員一丸で進めようと思い始めました。ただ、2024年病気をして倒れてしまいました。病気を乗り越える中で、自分自身が自分よがりになっていたことに気づきました。社員一丸で行うには任せることの大切さを学び、それぞれの役割の中で活躍することを目指すべきだと思っています。社員さんに権限を委ね、失敗してもいいからチャレンジしてもらう。また改めてそこから会社は少しずつ変わり始めてきています。

「暮らしに幸せと楽しみを届ける」という共通の想い

現在では、BtoBに加えて、BtoC事業も展開しています。
「やまマド」では一般消費者に窓や玄関のリフォームを直接提案し、「growth garden」では家族の思い出が育つ庭づくりをサポートしています。「HANDSHAKES」では、地元企業と連携し、新しい暮らしのカタチを提案するモノづくりにも挑戦しています。
一見バラバラに見えるこれらの事業は、すべて「暮らしに幸せと楽しみを届ける」という共通の想いから始まっています。

事業承継とは、単に経営権を移すことではない

事業承継とは、単に経営権を移すことではなく、「会社がなぜ存在するのか」という根本を問い直す時間でもあると、私は思います。過去の功績に敬意を払いながら、未来に向かって変化し続ける。その両立を、私はこれからも追い求めていきます。
そして、地方の中小企業だからこそできる価値発信を大切にしながら、山形で働くこと、暮らすこと、育てることの幸せを、これからの世代に残していきたいと思っています。

株式会社大久保硝子店

私達は「心にゆとりある暮らし」の実現に向けて
建築資材の販売を通して未来に繋がる暮らしへ貢献する。

https://www.okubo-glass.co.jp/
990-2227 山形県山形市千石68
Tel. 023-642-1822
Fax. 023-642-8470

Movies

参考になるセミナーはコチラ

Reference

該当のセミナーはありません

TOP
知る会 イベント情報 お問い合わせ