新規事業

New Business

災害支援車「LCX」で挑む地域貢献

「LCX」は、災害現場で
命を支える「動くインフラ」

「災害支援車「LCX」で挑む地域貢献」

株式会社大江車体特装(山形市)は、パトカー・消防車・架装トラックなどの特装車製造を核に、地
域社会の課題解決に取り組んでいます。東日本大震災を契機に誕生した災害支援車「LCX」は、災害現
場で命を支える「動くインフラ」として進化を続けています。

震災が生んだイノベーション

2011年の東日本大震災では、山形に避難した被災者が直面した課題(温かい食事の不足・携帯充電設備の未整備・安全な飲料水の確保困難)を目の当たりにし、「企業として何ができるか」を約10年模索。自主防災アドバイザーとの協働から生まれたのが、コンテナ型軽トラックにライフライン機能を集約したLCX(LIFELINE CUSTOMIZATION TRANSFORMATION)です。
機能として、LPガスを搭載し煮炊きや炊き出しに対応、そのLPガスを燃料とする発電機で電気を生成し、通信機器の充電や照明の確保、その電気は搭載している人工透析で使用される純水装置・逆浸透膜浄水器の電源になり、池、プール、貯水槽、井戸、お風呂などの水を「純水」にろ過し、直接飲める水を生成する。3つのライフラインと特装技術をトランスフォーメーションして生まれた唯一無二のデザイン・設計が特徴です。

実績と社会展開

2024年1月~5月まで、石川県珠洲市社会福祉協議会からの依頼でLCXを現地派遣した。
雪解け水を飲料水にろ過し、職員の生活の役に立ち、高齢者施設デイサービス事業が再開されると
いった実績ができ、2024年から、より人の役に立つために「災害協定」締結に舵を切り替え加速度的
に締結自治体が増えている。また、23年には地元山形市へLCX1台が導入され、防災強化・災害対応力向上で地域に安心を提供している。

今後の予定・目標

特装車の製造に係り、求められるものが変わってきています。「作業に特化・便利・必要」のニーズから現在は、救命・救急・支援など「コト」にかわってきており、それに平行して「命」にかかわる仕事
へと変化してきています。「作ったことがない」「できるかどうかわからない」という依頼が増える中、改めて思う事は、自主・民主・連帯の精神だと感じています。
社員1人1人と丁寧に話をし仕事に向き合う気持ちと方向性・目的を共にし、全員で相談し相互協力のもと新たな一歩をみんなで踏み出す。デジタル社会だからこそ人の力を信じるアナログな心を大切にしています。今後、同業・他業種と連携を深め、関わる全ての方の「役に立つコト」を提供していく姿勢で望みたいと思います。

株式会社大江車体特装

人力車メーカーとして1862年創業。特殊装備車両「特装車」の製造販売を主に、2010年・霊きゅう車事業、2021年・災害支援車LCX事業、2024年・救急車事業、を立ち上げ。
現在、北海道・東日本・北陸を商圏として地域になくてはならないクルマを作り続ける。
従業員数12名。資本金1千万円。所在地・山形市相生町8-23

Movies

TOP
知る会 イベント情報 お問い合わせ